女性社会保険労務士

定期健康診断が必要な従業員とは?

2014年11月5日

毎年1回義務付けられている従業員の「定期健康診断」。

パートさんや派遣社員にも受けさせなければならないのかという質問を良く受けます。

 

法令では、「常時使用する労働者」には定期健康診断を受けさせなければならないとしています。

では、例えば、何年も1日5時間、毎週4日働いているパートさんは「常時使用する労働者」なのでしょうか?

 

 

定期健康診断を受けさせるべき「常時使用する労働者」とは、下記の2ついずれも満たした従業員とされています。

 

【1】期間の定めのない契約によって使用されている従業員であること。

なお、期間の定めのある契約であっても、1年以上使用されることが予定されている者、及び契約更新により1年以上使用されている者は対象となります。

 

【2】1週間の労働時間数が、当該事業場において同種の業務に従事する通常の労働者の1週間の所定労働時間数の4分の3以上であること。

 

 

 

つまり、1週間の労働時間数が、1日5時間、週4日の勤務である場合には、

同種の業務に従事する通常の労働者の1週間の所定労働時間が、例えば40時間である場合には、

4分の3以上に該当しないため、長期にわたって働いていても、定期健康診断は必要ないことになります。

 

 

  

ただし、通達(平成19年10月1日基発第1001016号)によると、

このように上記の【2】に該当しない場合であっても、

「【1】に該当し、1週間の労働時間数が当該事業場において同種の業務に従事する通常の労働者の1週間の所定労働時間数の概ね2分の1以上である者に対しては、一般健康診断を実施するのが望ましい」と努力義務が課せられています。

 

 

なお、派遣社員については、一般健康診断は、派遣元の事業場で実施し、

有害業務に従事する労働者対象の健康診断は派遣先の事業場で実施することになっています。

つまり、定期健康診断は、派遣元で受けることになります。